日本への土着化をめざして
今年も5月16日~19日の4日間、アメリカ・カルフォルニア州にある サドルバック教会で、全世界に広がるパーパス・ドリブン(神の目的に導かれる:以下PD)ムーブメントを支える「目的主導型教会カンファレンス2006」が開催されました。全世界61カ国から約4000人の牧師、教会リーダーたち が集まり(日本からは約50人)、健康な教会形成の秘訣を学びました。「PDの核となる原理原則と戦略」、そして約5年ぶりとなるリック師自らによる「説教セミナー」を学び、これらをセットで理解することにより、PD教会への移行の仕方がより明確になり、たくさんの感動と励ましをいただきました。
さて、私たちPDJは、PDミニストリーを推進して3年目に入りました。日本での動きも、日本に土着化していく上での必要な進め方も、少しずつはっきりしてきました。日本の諸教会は、今までに全世界の良いものをその都度学んできました。その中のあるものは生かされており、残念ながら生かしきれないで終わったものもあります。部分的に生かされているものの中で今後どうしようかと考えておられる事柄もあると思います。教会の高齢化が進む中、どのように展開すべきか悩んでおられる牧師の方々も多いことと推察いたします。これらすべてに解を持っているわけではありませんが、このPDは、「健康な人生を生み出す健康な教会形成」を目指そうと願われる方々には、何らかの確かなヒントになるであろうことは間違いないと信じております。
牧師およびリーダーの方々が、今までのすばらしい体験を土台としつつも、聖書の原点に返り「考え方のパラダイムシフト」を覚悟して取り組まれるなら、必ず道が開けるものと確信しております。具体的には、教会について、説教の仕方などについて“考え方、思考の枠組み、思考パターンを変える”ことが必要だと思われます。この点に第一にしっかりと取り組まれることが重要です。このPDの考え方は、健康な人生、そして教会のあり方に関する聖書的原則を分かりやすく示したものですが、決して即効薬ではありません。教会の状況に応じて、じっくりと腰を入れて取り組まれることが必要であろうと思います。
今後の予定
今年度も、さらにいくつかの書籍や教材を順次刊行していく予定です。セレブレイト・リカバリーにつきましては、サドルバック教会での「セレブレイト・リカバリー・カンファレンス2006」(8月15-22日)ツアーを企画しています。詳しくは、PDJホームページをご覧ください。なお、国内セミナーは、来年2月―3月といくつかの場所で開催を予定していますが、教会であるいは少人数での「健康な教会セミナー」等の開催をご希望の場合には、遠慮なくPDJまでご相談ください。
PDムーブメントは、すでに全世界60数カ国で展開されている働きです。これら全世界の動きを参考にしながら、日本の教会にとって“信頼できるパートナー”として、日本に土着化したPDムーブメントをご一緒に推進してまいります。まだ手探りの面も多くありますが、主に導かれ皆様のご協力をいただきながら進めていきたく、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
2006年年6月
パーパス・ドリブン・ジャパン(PDJ)
代表 小坂 圭吾