2008年

金融危機の大波
史上最大の国際金融危機が起こり、株価の大暴落に始まり金融恐慌への発展が危惧されています。日本も被害は少ないとはいえ、実体経済は日増しに悪くなり、これからしばらく大変だろうと予感されます。マイナス面が大きくクローズアップされますが、最近の新聞・雑誌・テレビの論調では、"ピンチこそチャンスである"とも報道されてきました。世の中の動きには暗いことが蔓延し、厳しい経済状況下という社会の大波に、教会はともすると翻弄されがちです。しかし、困難なときこそ希望があります。今まで、色々な面で行き過ぎた事柄、効率一辺倒で豪華なものや便利なものを追いかける姿、お金がすべてのような風潮が崩れて、少しでも大切なことに目が届くようになることでしょう。人々が物にではなく、心に目が向くようになることを祈ります。

5年の積み上げ
PDJの働きも5年目に入り、神様の導きの中で小さくともその光を灯し続けることができました。　全国の多くの教会や多くの方々が、文書伝道として出した書籍や教材・テキストを用いて下さっています。「継続は力なり」といいますが、5年も経ちますとそれなりに良いものが積み上がってきました。将来はこうすれば教会の皆様にお役に立つであろうとの企画も見えるようになってきています。背後にある神様の導きに感謝します。　

今年7月発行の書籍『霊的成長をもたらす4つの習慣』は、クリスチャン向けの本として予想以上に用いられております。クリスチャンライフシリーズの2冊目ではありますが、シリーズを意識せず単独で読んでいただく本だと判断し、編集、装丁、イラストを配慮して発行しました。オアシス書店やCLC書店のデータによりますと、「読まれている本ベスト１０」にこの本が顔を出しており感謝です。

一方で、今年3月2刷発行の『人生の目的を探る旅』は、求道者向けとして少し表紙のデザインを代えてみました。この本は2006年秋に発行し、当初はそれほど用いられなかったものが、1年も経過して着実に出て行くようになった本で、「読まれている本ベスト１０」にも時々顔を出しております。クリスマスに向けて、　プレゼントに手ごろなものではないかと考えております。内容の良いものは必ず口コミ等で多くの方々が読んでくださるとの実感は、編集者ならではの醍醐味です。

今後の展開
「生きがいのある健全な人生、健康な教会形成」を目指して、私たちの役割は「スモールグループで使える書籍、教材・テキストを提供する」ことです。『人生を導く5つの目的』を、スモールグループで使っておられる教会も多いかと思います。今も途絶えることなく着実に用いられています。日本の教会支援のために、今後発行していきます本は、できる限りスモールグループで使えるように編集をしていく方針です。そして、成長段階に応じた書籍、教材・テキストを順次整備していきます。

昨年の春から「PDJレポート」をHPに掲載し、日本への土着化に必要な進め方やノウハウ、事例を提供できればと始めました。PDの重要な「5つのキーワード」について紹介し、一段落しました。今年の5月からは　「ＰＤＪブログ」として、身近な題材を取り上げ書いています。気軽に読んでいただき、何かの参考になればと願っております。

今後の出版予定ですが、来年2月下旬に発行予定の本は、『人生は一緒の方が良い！～つながりを深める40日～』です。「目的に導かれた人生」は、孤立したままでは見出すことができません。共に生きる人生においてこそ、それを見出し、その豊かさを味わうことができます。本書では、「互いに～しなさい」という聖書のみことばに焦点を合わせ、互いのつながりと絆を深めるための具体的な方法を探っていきます。年末のＮＨＫ・紅白歌合戦のテーマは「ひとの絆―家族の絆、人と人とのつながり」であり、キャッチコピーは「いっしょに」です。今それが特に求められている時代であろうと思われます。なお、この本の続編も現在企画中で制作段階に入っております。

クリスチャンライフシリーズでは、すでに「メンバーシップ」と「霊的成長」に関する本の2冊を発行しましたが、3冊目の出版を計画しております。シリーズと銘打っておりますが、それぞれの本が単独に読みきりで使うことが出来、シリーズでの意味付けもあるようにと考えて製作中で、来年の秋に出版予定です。

今年の冬も、やがて厳しい寒さが来ることでしょう。クリスマスも迫り、色々な準備でお忙しいことと推察いたします。心身共に主に守られて過ごされますようにお祈りいたします。　　　

2008年12月

パーパス･ドリブン･ジャパン（PDJ）
代表　小坂 圭吾