PDJ設立7年目を迎えて
2003年5月、私は教会の方々とご一緒に初めてサドルバック教会を訪問しました。私の所属する教会でも、サドルバック教会から何かを学ぼうという機運が高まっていた時で、『健康な教会へのかぎ』(リック・ウオレン著 いのちのことば社)を再度読み直したのもその頃です。PDCカンファレンスに出席して、今までにない刺激を与えられました。このPDの考え方は、ビジネスに長年携わり経営も担当していた者として、素直に受け入れることの出来るものでした。カンファレンスの最後に聖会があり、神様から「ぐずぐずしないで神学校を卒業するように」と示されました。ビジネスをしながらの神学校の勉強もすでに5年余を経過、帰国後集中して取り組み、翌年3月JTJ神学校を卒業したのです。
卒業式の翌日だったと思いますが、メールを開けると「日本でのPD運動の働きを推進するPDJを担ってほしい」との依頼が、アメリカから飛び込んできていました。これは大変なことだと思いましたが、いろいろな状況を考えると、神様によって外堀が埋められていると理解するしかなく、息子と一緒に携わる決心をし、2004年5月、PDJの設立に至りました。「この仕事はどのくらいやることになるだろうか?」と話し合ったことがあります。最低でも5年、いやひと仕事やり遂げるとなれば10年は必要だろう。そうでなければ、日本に土着することはできない。顧みれば早7年目を迎え、今年も含めて感謝なことが多い年月であったと思います。
基軸はスモールグループ
先日、婦人たちのスモールグループに参加させていただきました。私たちの教会では、男女分かれてスモールグループの集まりをしています。その女性たちの交わりでは、何事でも格好をつけずオープンにお話をしているのだと感じました。これは、まさにスモールグループの本質です。私たちの教会では、心の拠り所となる確かなもの、人々の生きがいと励ましを与えられる温かい教会形成を目指しています。その具体的な仕組みとして、スモールグループの活動は必須です。温かい交わりは、スモールグループでしか出来ないからです。一緒に食事をする、聖書を学ぶ、ミニストリー(奉仕)をするなど、交わりを育てながら互いに支え合うとき、そこに神様がいてくださるのがわかります。自分の気持ちを受け止めてもらいつつ、新たな希望と力に満たされる、それがスモールグループの醍醐味です。PDJでは、「小さな交わりやスモールグループの活動を、書籍・教材・テキスト等の提供を通して支えていきたい」願って進めております。
今年の出版と今後の予定
今年は、新刊として下記の2冊を刊行しました。
1.『あなたの賜物が輝く5つのステップ(クラス301)』(2010年2月): 『神の家族へようこそ!(クラス101)』と『霊的成長をもたらす4つの習慣(クラス201)』に続くクリスチャンライフシリーズ第3弾です。賜物に関する本は、ニーズも高いことを感じています。単独で使うことが出来、またシリーズでの意味づけも考えて編集してあります。
2.『「人生で一番大切なこと』(2010年7月): 既刊「人生は『一緒』の方がいい!」の姉妹編として位置づけております。全6章からなり、スモールグループの学びなどで大変用いられています。
再刷りとしては、下記の2冊を発行しました。
3.『人生の目的を探る旅』(3刷、2010年3月): 未信者や求道者の方向けとして、多くの方が贈り物に用いておられるようです。道案内の本としては、その役割を果たしていることを感謝します。
4.『人生の難題はこうして乗り越えよう』(2刷、2010年11月): 人生の難題としていくつもの鋭い切り口があり、発売当初から良い評判を聞かせていただいています。
今後の予定ですが、来年2月発行予定の本は、『勇気ある無条件降伏~神にすべてを明け渡すとき~』です。編集の段階で翻訳をチェックしながら一読して、「今までにない魅力が、この本にはある。素晴らしい」と感じました。本書は、リック・ウォレン師夫人のケイ・ウォレン師による著作です。彼女が自身の半生を通して学んだこと、キリスト教の真髄ともいうべきものがつづられています。本書の魅力は、著者が自分の内面を正直に告白している点にあります。是非ご期待ください。来年の秋に刊行する本ですが、2-3候補がありどれにするかを検討中です。読者の皆様からは、「クラス401を早く出してください」という要望をお聞きしております。その前に出すべき本があったとしましても、この本は、少なくとも2012年の春には刊行する予定でおります。
これから寒さも厳しくなる折、クリスマスシーズンで色々とお忙しいこともあり、心身共に主に守られて過ごされますようにお祈りいたします。
2010年12月
パーパス・ドリブン・ジャパン(PDJ)
代表 小坂 圭吾