一か所を掘り続ける
「健康な教会ミニストリー(PDミニストリー)」は、2004年5月にPDJを設立しスタートしました。 アメリカのサドルバック教会が神様から教えられ実践してきた「目的主導の教会」とは、 わかりやすくいえば「健康になるための聖書的原則」を追求し実践していく教会のことです。具体的には、キリストが語られた 「最も大切な戒め」(マタイ22:37-39)と「大宣教命令」(マタイ28:19-20)の御言葉に示されている「5つの目的」~礼拝、 交わり、霊的成長、ミニストリー、伝道~をバランスよく実践していくということです。
このミニストリーが日本に根付くには、5年や10年ではなく、30年あるいは50年という歳月が必要なのかもしれません。 そんな思いを持ちながら、感謝なことに丸10年が経過しました。過去10年間、全国の多くの教会や信徒の皆様に用いていただくことが出来、 心から感謝しております。「継続は力なり」といいますが、今後も主の導きを仰ぎながら地道に取り組んでいけば、さらに良いものが積み上がっていくのではないかと思っています。
昨年の初めには、「神」を「創造主」と訳した日本で初めての聖書『創造主訳聖書』を発行すべく、 PDJの働きと並行して「ロゴス出版社」を設立しました。いつか聖書も刊行できればと願っておりましたが、主の導きによって出版へと導かれ、心から感謝している次第です。 現在、この両社はPDJ/ロゴス出版社として一体化して運営をしております。
この10年間の出版
この10年余にわたるPDJ/ロゴス出版社の働きとしては、『人生を導く5つの目的』を始め、下記の8シリーズ22点の書籍・教材を刊行してきました。
①「目的の40日」シリーズ(6点)
②セレブレイト・リカバリー・シリーズ(3点)
③リック&ケイ・ウォレン・メッセージシリーズ(3点)
④クリスチャンライフシリーズ(4点)
⑤「コミュニティの40日」シリーズ(2点)
⑥健康な教会シリーズ(1点)
⑦聖書シリーズ(1点)
⑧信仰の土台シリーズ(2点)
多くの方から反響の声をお聞かせいただくときに、この書籍がこのような形で用いられているのかと驚くこともあり、 伝道や霊的成長に役立っていることをただ感謝するばかりです。
今年は、これらの書籍・教材の聖書的基盤となる「キリスト教の中心コンセプト」をわかりやすく解説した 『キリスト教信仰の土台~人生をささえる聖書の学 び』(上下2巻)を刊行しました。 著者は、長年サドルバック教会で奉仕をしてこられた トム・ホラディ師とケイ・ウォレン(リック・ウォレン夫人)師の お二人です。本書は、聖書的世界観および神学的土台を築きたいと願っておられる方々の信仰生活をささえる聖書の学びであり、ディボーションをはじめとする日々の聖書の学びの土台としての位置づけです。 サドルバック教会で10年にわたり使用され練り上げられ、全米キリスト教最優秀図書賞にも選ばれた教材ですので、教会での学びやスモールグループでの学びに是非ご活用いただけたらと願っています。
この10年間に刊行した書籍のランキング(テキストは除く)を挙げておきます。発行年月が異なりますので、一概に比較はできませんが、ご参考に供します。
第1位 「人生を導く5つの目的」
第2位 「人生の目的を探る旅」
第3位 「回復の喜び」
第4位 「祈りの日記」
第5位 「クラス201~霊的成長をもたらす4つの習慣」
第6位 「人生を変える力」
第7位 「人生の難題はこうして乗り越えよう」
第8位 「クラス101~神の家族へようこそ!」
第9位 「人生は一緒の方がいい」
第10位 「人生で一番大切なこと」
第11位 「クラス301~あなたの賜物が輝く5つのステップ」
第12位 「創造主訳聖書」
最近の大きな流れとしては、「5つの目的」関連と 「クラスシリーズ」が着実に用いられているようです。
今後の予定
今後の出版予定ですが、来年末以降に「人生を導く5つの目的」(改訂新版)を刊行する計画です。本書は、ご存じのように全世界で空前のベストセラーを記録 し、 日本のキリスト教会でも聖書を除いての陰のベストセラーではないかと思われるほど継続的に用いられています。 米国では改訂版が出版され、リック・ ウォレン師による加筆部分を含めた42章立てとなっております(旧版は40章)。 そこで今回、翻訳を見直し、新たな2章を加えた改訂新版として刊行することにしました。大きさもB6版にして、持ち運びが楽なサイズにしたいと考えています。
昨今の書籍出版は、電子書籍が少しづつ輪を広げつつあります。日本では、電子書籍と言っても夜明け前かなという感じではありますが、漫画、雑誌等に関しては、 大いに市場をにぎわしてお り、新改訳聖書もアマゾンキンドルで購読できるようになりました。この流れを受けて、まずは「現代訳聖書(新約聖書)」を電子化すべく、 準備を進めております。尾山令仁訳「現代訳聖書」が刊行されてすでに30年余りが経ったこともあり、表現等を見直した改訂版(11版)として出版する予定です。
この10年間に積み上がったものを土台にして、次の10年はどんな展開になるのでしょうか。「今ここで(Here and Now)」のことばを思いつつ、 今できることに集中していきたいと願っています。主なる神様が、日本の宣教に必要なことを良きに導いて下さると信じて、来年も新たな気持ちで主と共に働き を進めていく所存です。 みなさまのご指導、ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。
2014年12月
パーパス・ドリブン・ジャパン(PDJ)/ロゴス出版社
代表 小坂 圭吾